【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
藍くんの隣に座って心配した顔でベッドに手を置く。
そんな顔させちゃってごめんね。
「橙ちゃんありがとう。寝たからよくなってきたよ」
「ならよかった……! 桃にぃから聞いたけど、藍にぃがずっとそばにいたんだって?」
ニヤニヤと横を見て、藍くんをうかがった。
「あぁ。だから橙吾たちはもう部屋出ていいよ」
「来たばっかりなのにひどっ……! 俺らも彩ねぇのこと心配なんだから!」
「まあ、彩が良くなってきたって言うなら、藍のおかげなんじゃないか?」
「認めたくないけど、それ言われたら反論できないじゃん……」
橙ちゃんが口を尖らせて肩を落とした。
「まあまあ」と背中をさする翠くんは、周りが見れてるお兄ちゃんだ。
「てか、俺が舞彩とふたりになりたいから部屋から出て」