【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。


藍くんが不機嫌そうに橙ちゃんに言うから、ドキッと胸が跳ねた。


ふ、ふたりって……!

翠くんと橙ちゃんも心配で来てくれたのに、はっきり言いすぎだよ……っ。



「うわー! ストレートに言ったよ! ぜったいやましいことするじゃん!」



翠くんに泣きつこうとする橙ちゃんの言葉に藍くんがピクッと反応したのは繋いだ手から伝わってきた。



「橙吾……。舞彩が体調悪いのわかってるよな?」

「えー……。だって、弱ってる彩ねぇに甘えられたら、藍にぃ黙ってなさそうだから……」

「…………」

「いまの藍にあんまり刺激させないほうがいいぞ、橙」

「そーだね! 藍にぃすごい睨んでくるもん……」



桃くんが来てくれたよりも怒ってそうな藍くん。


藍くんに刺激ってなに……?

橙ちゃんもわかってるようだから、理解してないのはわたしだけ……?

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