【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
「え……?」
「……?」
あまりにもびっくりされたから、わたしもびっくり。
そうじゃなかった?
「ずっと一緒にいてくれたから寝れてないと思って……」
「……なるほどね。そうだよな、単純に考えて。俺も熱が移ったかな……」
「え! それは大変……!」
体調悪いのを忘れて、ベッドから起き上がった。
藍くんのおでこに手を乗せて、自分のと比べて確かめる。
「熱……はない? でも、藍くん顔が赤い……」
あんまり体調を崩さない藍くんだから珍しい。
やっぱり寝不足なんじゃ……。
「大丈夫、だから。舞彩のほうこそ休んで」
藍くんが顔を逸らした。
嫌がられたかと思って手を引っ込めたけど、移ってしまったかもしれなくて心配だよ……。
「藍くん……」
「待って。そういう顔で見られると、マジでやばい」