【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
「やばい……?」
耳まで赤いよ……?
「あー……、っ」
首を傾げると藍くんが目の前に来て頭の後ろを支えられた。
そのまま視界が藍くんいっぱいになったかと思ったら、背中に伝わってきたのは柔らかい布団の感触。
あ……れ?
「どうしてくれんの、ほんと……」
サラサラな藍色の髪が、わたしに向かって降ってきそう。
大きいのに鋭くて宝石のサファイアみたいな瞳に釘付けになって離れない。
藍くんって、本当に綺麗な顔をしてるなぁ……。
そんなことを考えている余裕はないはずなのに、藍くんの魅力がわたしをトリコにさせる。
「まあや……」
なぞるように甘い声で名前を呼ばれて。
「俺も男なの、わかってる……?」