【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
つ、つまり、藍くんはわたしに……。
「っ〜〜」
思いだすだけで体が熱い……!
熱のせいか、よくわかんなくなってきた……!
「藍都はもういい。自分の部屋に行って頭冷やせ」
「初めから冷静だけど」
「おかしいからまーやを押し倒してたんだろ!? 藍都のせいで男がトラウマになったらどうするんだ」
桃くんのセリフに藍くんがハッとする。
そして、眉を下げて悲しそうに謝られた。
「……ごめん、舞彩。怖い思いさせたよな……」
いつもと逆の立場で話す桃くんと藍くんにびっくり。
……じゃなくて!
ちゃんと言わなきゃ藍くんが悲しむ。
熱を冷ますために頬をおさえながら答えた。
「大丈夫だよ。ちょっと、びっくりしただけ」
「ほんとか? 俺のこと怖くない?」