【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
わたしを起こしてくれたのは、大好きな4人の兄弟だった。
手前から、いちばん上のお兄ちゃんで大学生の翠聖(すいせい)こと、翠(すい)くん。
高校2年生の双子のお兄ちゃんの桃綺(ももき)こと、桃(もも)くん。
同じく双子の弟の藍都(あいと)こと、藍(あい)くん。
いちばん末っ子で中学生の橙吾(だいご)こと、橙(だい)ちゃん。
みんな、わたしが生まれたときから一緒に暮らしてきた白石(しらいし)家の兄弟。
「翠くん、桃くん、藍くん、橙ちゃん。おはよ〜」
まだ寝起きでぼーっとする頭で笑顔を向けた。
みんなで起こしてくれるなんて珍しい。
翠くんや、藍くんが来てくれることはあるけど……。
そろってどうしたんだろう……?
ゆっくり起きあがろうとすると、肩を支えられた。
「彩、大丈夫? 起きれる?」