【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
ひょこっと顔を出したのは桃くん。
身長が高いから、見上げて首を振った。
「違うよ! わたしのにはクレープのクーポンがあるんだって」
手に持ってるチケットを桃くんに見せると、納得してくれた。
「ほんとだ。彩のはクレープって書いてある。あとで一緒に食おうな!」
ニカッと笑う桃くんにつられて笑顔になる。
「うん……!」
入る前からテンション上がっちゃう!
みんなでいっぱいアトラクションに乗って、いっぱい美味しいもの食べたいな。
入門ゲートをくぐって最初の広場に入った。
写真を撮ったり、スマホを見て行き先を決めたりしている家族連れや学生さんたちがたくさんいて、楽しそうな笑顔が溢れている。
「まーやは最初になに乗りたい?」