【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
作業の手を止めて、キッチンから藍くんのところに駆け寄った。
「藍くん、バイトお疲れさま〜」
「ありがとう。エプロン姿で俺の帰りを待っててくれたの?」
嬉しそうにわたしの全身を目で追う。
エプロンを褒めてもらえたときから意識しちゃう。
藍くんに見られると、恥ずかしくなっちゃうな……。
「えっと……うん! 今日は翠くんもバイトだからご飯作ろうと思って」
「どうりでいい匂いすると思った。まだ体調良くなったばかりなのに大丈夫?」
「大丈夫だよっ。桃くんが帰るまでもうすこしかかるみたいだから、先にお風呂入ってもいいよ」
バイトで疲れたと思うから、そんな日はゆっくりしてほしいな。
「バイト終わって舞彩にここまでしてもらえるとか、最高。翠聖は爽やかな顔していつもこれを味わってたんだ」
「そう……なのかな?」