【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
「……そっか」
「お風呂なら大丈夫だよ。藍くんが出るころにご飯もできると思うから」
そのころには翠くんと橙ちゃんも帰ってくるかな。
「んー。みんなの帰りがもうすこしかかるなら、舞彩に背中流してもらおうと思って」
「へっ……!?」
背中……!?
藍くんの……!?
藍くんがお風呂の椅子に座って、わたしが背中を洗うシーンを浮かべてしまった。
全身がみるみるうちに熱くなって、顔からボンッと湯気が出る。
「そ……れは!」
できないよ……!
藍くんを意識してしまってるいま、紫音ちゃんとのプールに『心配だから着いていく』って言われたときも水着を想像して熱くなったのに。
今年はまだ家族で海やプールのお出かけの予定は立ててないけど、もしそうなっても……藍くんを見れない!
わたしはワタワタして焦ってるのに、藍くんはクスッと笑った。
「ごめん、じょーだん」