【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
チラッと右隣に座る藍くんを見た。
「美味しい。舞彩のご飯を食べると、幸せになる」
「っ……」
藍くんにも喜んでもらえた……!
嬉しいな。
翠くんや桃くんや橙ちゃんに喜んでもらえるのも嬉しいけど、藍くんの言葉はより特別に聞こえちゃう。
「こんなにたくさんの種類を作って、ひとりで大変だったんじゃないか?」
「ううん! みんなに食べてほしくて作ったからそんなことないよ。
それに、わたしが体調悪いときに、みんながそばにいてくれたからお礼したくて」
そんな意味も込めて頑張っちゃった。
それを伝えたら、右斜め前で聞いてる桃くんが感動したように目をうるうるさせた。
「まーや……! 俺のためにここまで……」
「桃綺のためじゃないから」