【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。


「はぁー? そう言う藍都のためでもないよ」

「…………」

「お前らはいつになったら仲良くできるんだ……」

「彩ねぇが心込めて作ってくれたんだからたくさん食べなきゃ〜」



睨み合う桃くんと藍くんに、呆れる翠くん。

マイペースに食べる橙ちゃん。


いつものリビングの風景だけど、この5人でご飯を食べる時間は楽しくて、わたしの大切な宝物。

みんなが美味しそうに食べてくれて、すごく心が温まった。




°


ご飯を食べ終わったらみんなが分担して片付けを手伝ってくれた。

その間にお風呂に入らせてもらってリビングに行くと、キッチンの物は綺麗に掃除されていた。


みんなでここまでしてくれたんだ……。

お礼のつもりでご飯を作ったのに、また感謝しなきゃ足りなくなっちゃうよ。


なんて感動してたら、後ろから藍くんに声をかけられた。



「舞彩」

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