【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。


振り向くと、すぐそばにいる藍くんがわたしをジッと見つめてきた。


藍くんに見られるのは慣れないって……!

恥ずかしさに負けないように、お礼で自分を防御することにした。



「藍くん……! 片付けありがとう」

「……あぁ、うん。みんなでやっただけだから。……ちょっと、こっち来て」

「えっ……」



だけど、また藍くんのペースに戻ってしまって、手を引っ張られて廊下に出た。

足を止めて、わたしと向き合って見つめる藍くん。


なにか話したそう。

なんだろう……?



「藍くん……?」

「俺とデートして」

「えっ……!」



デート……?

聞き間違い……じゃないよね。



「舞彩とふたりで過ごしたい」

< 209 / 351 >

この作品をシェア

pagetop