【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
振り向くと、すぐそばにいる藍くんがわたしをジッと見つめてきた。
藍くんに見られるのは慣れないって……!
恥ずかしさに負けないように、お礼で自分を防御することにした。
「藍くん……! 片付けありがとう」
「……あぁ、うん。みんなでやっただけだから。……ちょっと、こっち来て」
「えっ……」
だけど、また藍くんのペースに戻ってしまって、手を引っ張られて廊下に出た。
足を止めて、わたしと向き合って見つめる藍くん。
なにか話したそう。
なんだろう……?
「藍くん……?」
「俺とデートして」
「えっ……!」
デート……?
聞き間違い……じゃないよね。
「舞彩とふたりで過ごしたい」