【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。


藍くんは微笑んでわたしの頭を撫でてくれた。

そして「また明日」と言って2階に向かっていった。


藍くんと出かけることになっちゃった……!

しかも、ふたりきりで。


いろいろ準備しなきゃ……!

でも、デートってどんな準備をしたらいいんだろう。

普通に家族としてじゃなくて、男の子としてのお出かけだもんね。

今回が初めてだからわからないよ……。

こんなときは、翠くんに相談するしか……!



°


翠くんの部屋の前に行って声をかけた。



「翠くん。ちょっといい……?」



すぐにドアが開いて、翠くんが顔を出す。



「どうした? 彩から俺の部屋に来るなんて珍しい」



いつも朝に起こしに行くのは、桃くんと藍くんと橙ちゃんで、翠くんとはリビングで話すことのほうが多いからそうかも。

でも、今回はみんなに聞かれたくないことで……。



「相談……聞いてくれる?」

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