【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。


話しやすい雰囲気にしてくれる翠くんは、さすがみんなのお兄ちゃん。

恥ずかしい気持ちもあるけど、勇気を出して話した。



「藍くんからデートに誘われてね。わたし、男の子とちゃんとふたりでお出かけをしたことがないから、どんなふうにしたらいいかアドバイス欲しくて……」

「デートか……。彩は彩らしくいつものままでいいんじゃないか?」

「いつものまま……?」

「相手を楽しませようと気を遣ってたら、そっちに意識がいって、彩自身が楽しめなくなっちゃうと思うよ。

いちばんは、お互いが自分らしく楽しめることじゃないかな?」



自分らしく……。

藍くんを優先してたら、たぶん藍くんに気を遣わせちゃうよね。



「それから、男って女の子に喜んでほしいから、彩が心から楽しんでくれたら、藍も満足するよ。むしろ甘えていいくらい」

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