【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。


「そうなんだ……!」



頑張りすぎなくていいんだ……。

上手く甘えられるかな……?



「彩なら大丈夫。きっと、隣にいるだけで藍は幸せだよ。彩の素直な気持ちも伝えられるといいね」

「っ……。うん!」



わたしの気持ちも伝えられたらいいな……。



「ありがとう、翠くん!」

「どういたしまして」



翠くんに聞いてもらえてよかった。

デートの日はわたしらしく頑張るぞ!


ウキウキの気分のまま翠くんの部屋を出たら、通りかかった藍くんとばったり会った。


あ、藍くん……!

さっきまで藍くんの話をしてたから、顔を合わせるのにも意識しちゃうな……。


勝手に気まずくなるわたしとは違って、藍くんは淡々と聞いてきた。



「翠聖に呼ばれたの?」

< 214 / 351 >

この作品をシェア

pagetop