【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
「そうなんだ……!」
頑張りすぎなくていいんだ……。
上手く甘えられるかな……?
「彩なら大丈夫。きっと、隣にいるだけで藍は幸せだよ。彩の素直な気持ちも伝えられるといいね」
「っ……。うん!」
わたしの気持ちも伝えられたらいいな……。
「ありがとう、翠くん!」
「どういたしまして」
翠くんに聞いてもらえてよかった。
デートの日はわたしらしく頑張るぞ!
ウキウキの気分のまま翠くんの部屋を出たら、通りかかった藍くんとばったり会った。
あ、藍くん……!
さっきまで藍くんの話をしてたから、顔を合わせるのにも意識しちゃうな……。
勝手に気まずくなるわたしとは違って、藍くんは淡々と聞いてきた。
「翠聖に呼ばれたの?」