【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
「そうかな……? あ、使ってるシャンプーかも! けっこうお気に入りなんだ」
「いいね。彩に似合う」
いつにも増して翠くんが甘い。
大人の色気みたいなものをムンムン漂わせてる。
これが大学生……。
「……翠聖、それワザとだろ。見せつけんのもいい加減にしろ」
藍くんが怒ったような口調で言った。
見せつけ……?
ぜんぜん、そんなつもりないのに……。
「ワザと……じゃないよ。俺がしたくなったからこうしてるだけ。人前でやるなって言うなら、このまま俺の部屋に連れていっちゃおうかな」
「……ふざけんな。翠聖に舞彩はやらない」
「きゃっ……」
藍くんに手を引かれて、翠くんから離れた。