【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
今度はシトラスの藍くんの匂いがわたしを包む。
「素直になればいいのに。彩にはストレートじゃないと伝わらないよ」
「余計なお世話」
藍くん……やっぱり怒ってる?
たぶん、翠くんに対してだと思うけど……。
「ケンカはしないで……?」
ふたりの仲が悪いところは見たくないよ。
そう思ってたら、藍くんが頭を撫でてくれた。
「……ごめん。舞彩が翠聖と仲良さそうにするから、ヤキモチ焼いた」
「えっ……!」
ヤキモチって……!
「俺、けっこー独占欲強いからさ。夜ご飯のときもそうだった。
舞彩が俺以外と楽しそうにしてると、むしゃくしゃするし、俺だけを見ててくれたらいいのにって思う」