【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
みんなと一緒にいて、たまにこういう会話を耳にする。
翠くんたちは男の子で、整ったパーツが似てるのはよくわかる。
だけど、わたしだけ違って見られることがよくあるんだ。
男女の違いってのもあるけど、やっぱりみんなに似てないのかな……。
「でも、お姫さまみたいでいいよね。女の子めちゃくちゃ可愛いし」
「私もあんなイケメンたちと遊園地デートしてみたい〜」
そんな続きの会話は聞こえず落ち込んでいると。
「舞彩」
優しく手をとってくれたのは藍くんだった。
顔を上げれば、にっこり微笑んでくれる。
「ジェットコースター乗ろう。前に舞彩が乗りたいって言ってたやつ」