【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
「っ……」
目の前まで来て、さっそく褒めてくれた。
洋服でも、メイクでもなく、全部を含めて。
しかも、今日が特別とかじゃなく、いつもを込めて……。
たったひと言なのに全てを肯定してくれてるみたいで、嬉しい気持ちと恥ずかしい気持ちでいっぱい。
「ありがとう……」
まだデートはスタートしてないのに、もうドキドキだよ。
「俺のためにこんなに可愛くなってくれたって、思っていい?」
藍くんもほんのり頬を赤らめていた。
それが移って、わたしももっと赤くなる。
「……うん」
「嬉しい」
わたしがうなづくと、幸せそうに微笑んでくれた。
藍くんのこの表情はわたしも好き。
心がぽかぽかになる。
「朝ごはんはフレンチトースト作ったんだけど食べる?」
藍くんが作ってくれたの……!?