【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
えぇ……!
こんなことでいいの……?
「で、でも、これ……藍くんが作ってくれたフレンチトーストだから……」
せっかく作ってくれたから自分で食べたいな。
「……そうかぁ。なら、お昼は俺が作るよ。なに食べたい?」
「えっと……」
このあとは藍くんとデートなんて、桃くんに言いづらい……。
「悪いけど、それは無理」
藍くんが立ち上がって、イスに座るわたしの後ろに来た。
「きゃ……っ」
そのまま腕をまわしてギュッと抱きしめられる。
「今日は舞彩とデートだから」
藍くんの息が耳にかかる……っ。
こんなに近くにいるところを桃くんに見られるのも恥ずかしい……!
「あー、なるほど。まーやがすげぇ可愛い服を着てるのはそういうこと……」
「だから邪魔しないで」