【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
「いいえ。彩、食べ終わったら出かけていいよ。片付けは俺がやっとく」
「え……! 自分でやるよっ」
食べたものは片付けなきゃ!
「藍との時間が減っちゃうでしょ? せっかくの休日にふたりで出かけるんだから、今日くらいいいよ」
翠くんはさすがお兄ちゃん。
いつも甘えさせてもらってばっかり。
「ありがとう。翠くんには多めにお土産買ってくるね!」
「あはは、それは嬉しい。また彩のこと聞かせてね? 俺の部屋で」
「よけいなことはいいから。行こっか、舞彩」
藍くんに手を引かれて、家を出た。
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そのまま連れて来られたのは……。
「俺が舞彩と行きたかったところは、ここ」
「わっ……! 水族館!?」