【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
思わず声を出したくなっちゃうほど綺麗なアクアマリンの世界観に心が動かされる。
こういうところに好きな人と行ってみたかったんだよね……。
チラッと横を見れば、わたしと同じように見上げて微笑む藍くん。
水槽から水色の光と水面模様たちが藍くんを照らしてて、すごく絵になってる。
ずっと憧れていた夢をこんなふうに藍くんと叶えられるなんて、嬉しすぎて頬が緩んじゃうよ。
「舞彩、可愛い」
「えっ……!」
「今日は俺だけが舞彩を独り占めできてるみたいで嬉しい」
浮かれてるのはわたしだけじゃないって教えてくれるみたいに優しく笑う。
独り占めって……!
誕生日のときみたいなお姫さま気分になっちゃうよ……。
「き、今日は、藍くんとの時間だから。わたしも藍くんとお出かけできて嬉しいな」