【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
このぽかぽかした温かな気持ちがずっと続いてほしいな……。
「それは……反則」
「え……? っ!」
藍くんが細い指でわたしの頬に触れた。
そのまま撫でるように上を向かせて、目線をばっちり合わせる。
「藍……くん?」
藍くんの綺麗な瞳に吸い込まれそうになるのは……もう数えきれないくらい。
二重のラインがはっきりしてて、男の子なのにまつ毛が長くて、見つめられるたびにときめいちゃう……。
「このまま、俺のものになってくれたらいいのに」
ぽつりとつぶやいた声は、わたしにもはっきり聞こえた。
……えっ?
「藍くんの……?」
びっくりして目をパチパチさせて見ると、藍くんは優しく微笑んだ。
「……なんてね。俺の勝手な願いごと」