【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。


藍くんとの時間を夢みてたいよ……。


すこしすると、アナウンスと一緒に水槽が光りだししてショーが始まった。

プロジェクトマッピングで透明感のある鮮やかな背景が映し出される。


そこに登場してきたのは2匹のベルーガ。

インカムを付けるお姉さんの合図であいさつをしたり、回ったり、空気を出したり、いろんな技を見せてくれた。


最後に2匹がキスをすると、会場は大盛り上がり。

ショーが終わったあとは、みんな笑顔で次の目的地に向かって解散していった。


楽しかったな……。



「よかったね、ショー」

「あぁ。舞彩と見れてよかった」



それは……わたしも同じだよ。

わたしを特別に扱ってくれるから、ドキドキしちゃう。



「藍くんもこのショー見たかったの?」

「そうだよ。舞彩と見たいって思ってた」

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