【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
ぎゅぅっと抱きしめられて、耳もとで甘く囁かれた。
「舞彩が俺しか見えなくなるように、好きを伝えるから覚悟してて」
もう藍くんのことが好きなのに、これ以上ドキドキさせられたら、心臓がいくつあっても足りないよ……っ。
家に帰って、自分の部屋のベッドに座ってから横になった。
『舞彩が好きなんだ。俺と付き合ってほしい』
あれは……夢じゃないよね。
今日のデートは藍くんのことを知れた日でもあったし、ずっとドキドキしっぱなしで夢を見ているみたいだった。
朝になって夢だった……なんてこと、ないよね。
お土産にお揃いの小さなイルカのぬいぐるみがついたキーホルダーを買った。
これがあれば、藍くんとデートしたってわかる。
どうか、目が覚めても夢じゃありませんように……。
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「ん……」
朝の光で目が覚めた。
もう朝……?