【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
昨日は藍くんとデートして……。
そ、そうだ! キーホルダー……!
まくらの横に置いておいたイルカを見つけて、ホッと安心する。
よかった……。
水族館のデートは本当の出来事だ……。
ぎゅっとキーホルダーを抱きしめた。
……つまり、藍くんに告白されたのも事実。
これから藍くんを起こしにいかなきゃなのに、どんな顔をしたらいいんだろう……っ。
そ、その前に桃くんだ。
いったん桃くんに会って、落ち着こう。
着替えを済ませて桃くんの部屋に行った。
部屋をノックしても返事がなかったので、中に入って起こす。
「桃くん、朝だよ〜」
「んー……」
直接声をかければ、まぶたにシワを寄せてゆっくり目を覚ましてくれた。
「まーや……。おはよ」