【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
桃くんの許可なしにドアを開ける藍くん。
「やっぱり……」
眉をひそめて怒ってるような感じだった。
「自分で起きれるなら、まーやに起こしてもらう必要ないじゃん」
「舞彩に起こしてもらわないと目覚めが悪い」
低い声からしても不機嫌なのがわかる。
ごめんね、藍くん。
時間になっても行けなくて……。
「舞彩から離れろ。起きたならそれこそ舞彩の役目は終わりだろ」
「俺の心が満たされてないから離さない」
「きゃ……っ」
桃くんがまた後ろから抱きついてきた。
「逃げちゃだーめ。今日は存分にまーやを可愛がるんだから」