【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
甘えたモードの桃くんは本当に離そうとしてくれない。
それとは反対に、藍くんがどんどん黒いオーラを出していく。
怒りを爆発させそうなくらい怖い顔で桃くんを睨んだ。
「桃綺……」
「そもそも、昨日デートしたのにまーやが俺を拒まないってことは、まーやの心は藍都じゃないってことだろ?」
「っ……」
違う。
そういうことじゃ……。
わたしは藍くんって決めてるのに。
首を振って答えようとしたけど、それができないくらい桃くんがわたしにくっついて離れない。
「だから、今日は俺がまーやと甘い時間を過ごすの」
「桃くん……っ」
わたしの気持ちを知ってて言ってるんだよね?
どうして、そんなイジワルを……。
「舞彩は桃綺を選ぶの……?」