【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。


「……そっか。ふたりに巻き込まれて、彩も大変だったね。とりあえずイスに座って。飲み物出すよ」



翠くんが冷蔵庫からわたしの大好きなミルクティーを用意してくれた。

それを飲んで、少しだけ落ち着かせる。



「ふたりになにか言われたの?」

「ううん。わたしがなにも言えなくなって、藍くんと桃くんを困らせちゃった……」

「それで彩とケンカするのは想像できないけどな。なににしても、ふたりが彩のことが好きで空回りしてるんじゃないかな」



翠くんすごい。

わたしの気持ちも、ふたりの気持ちも、知らないはずなのに……。


もしかしたら桃くんはみんながいるときにわたしのことばっかり気にかけてくれてたから、気づかれてるかもだけど……!

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