【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
「でも、藍くんは離れていっちゃったし、桃くんには八つ当たりしちゃって……」
感情のまま桃くんに言ってしまって、傷つけちゃったよね……。
「相手に自分の気持ちを分かってほしくて言っちゃうことあるよね。……ん? 桃が降りてくる」
「っ!」
まだ気持ちの整理ができてないのに、桃くんと顔を合わせられないよ……!
「どうしよう。わたし、まだ桃くんと会えない……」
いまからリビングを出たら、間違いなく桃くんとばったり会っちゃう。
「なら、俺がうまく言うよ。彩はキッチンに隠れてて」
キッチンの奥はコンロがあって行き止まりになってるから、中にさえ入ってこなければ見つからない。
「うん……!」
急いでキッチンの奥に行ってしゃがんだ。