【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。


「でも、藍くんは離れていっちゃったし、桃くんには八つ当たりしちゃって……」



感情のまま桃くんに言ってしまって、傷つけちゃったよね……。



「相手に自分の気持ちを分かってほしくて言っちゃうことあるよね。……ん? 桃が降りてくる」

「っ!」



まだ気持ちの整理ができてないのに、桃くんと顔を合わせられないよ……!



「どうしよう。わたし、まだ桃くんと会えない……」



いまからリビングを出たら、間違いなく桃くんとばったり会っちゃう。



「なら、俺がうまく言うよ。彩はキッチンに隠れてて」



キッチンの奥はコンロがあって行き止まりになってるから、中にさえ入ってこなければ見つからない。



「うん……!」



急いでキッチンの奥に行ってしゃがんだ。

< 250 / 351 >

この作品をシェア

pagetop