【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
もう後悔はしたくない
《 藍都side 》
桃綺に言われて、過去の自分の行動に嫌気がさした。
俺が舞彩を好きなあまり、舞彩の気持ちを考えずに強引に迫りすぎてた。
ずっとこの気持ちを抑えていたから、兄から男に意識を変えてほしくて、そればっかりになって……。
自分のことしか考えられてない。
舞彩は優しいからいつも笑ってくれるけど、ちゃんと舞彩の反応も見てあげればよかった。
返事を待つとか言っといて、余裕なさすぎかよ……。
気づけば昼過ぎになっていて、リビングに行くと翠聖と橙吾しかいなかった。
舞彩がリビングにいないなんて珍しい。
自分の部屋か……?
「舞彩は?」
ソファーに座る翠聖に舞彩の居場所を聞いた。
「ちょっと出かけたよ」