【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。


「わかったよ……。なにかわかったら連絡しろよ」

「桃綺こそな」



公園を後にして近くを探し回った。

この辺は大きい道路がなく、舗装されている住宅街だからそんな危険も考えられない。


公園を中心に舞彩の姿を探したが、一向に見当たらない。

時間が経つにつれて、俺も平常心でいられなくなる。


お願いだから無事でいてくれ。

早く舞彩に会いたい。

会って……俺のいまの気持ちを伝えたい。


俺は舞彩じゃないとダメなんだ。


どんなに気持ちを抑えたって、舞彩しか考えられない。


それから……言いかけていた舞彩の気持ちを聞きたい。

たとえ桃綺を選んだとしても、一生大事にしたいのが舞彩だから……。


そんな願いが届いたのか、1本の電話がかかってきた。

すぐに立ち止まってスマホの画面を確認すると、桃綺の名前が表示される。


見つかったか……!?

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