【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
いちばん大事にしたいこと
「わざわざありがとねぇ」
「いえ! お気をつけてくださいね」
道に迷っていたおばあちゃんを駅まで案内して、バイバイをした。
駅までたどり着けてよかった。
……って、桃くんと約束してたのに時間やばいよね!
時間を確認しようと思ってスマホを開いたら、画面が真っ暗なまま動かなかった。
スマホの電池も切れてる……!
これじゃあ桃くんに連絡できないよ……。
こんなに遅くなって、心配かけちゃってるよね。
いまから走れば10分で着くかな……。
そう思って周りを見渡したら、公衆電話が目に入った。
とりあえず連絡だけしちゃおう!
なにかあったときのためにお財布を持ってきててよかった。
すぐに公衆電話のところに行き、桃くんのスマホに電話をかけた。
すると、1コールで電話に出てくれた。
「もしもし、桃くん……?」
『まーや! 無事か!? いまどこにいる!?』