【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
これ以上は迷惑かけられない。
「うん。ありがとう」
『おう! 俺が行くまでに変な人に声をかけられたら、駅の交番に駆け込めよ!』
「ふふっ。大丈夫だよ。ありがとね、桃くん」
『じゃ、またあとで!』
会話が終わったところで時間になり、プツンと通話が切れた。
桃くんと繋がってよかった。
だけど、わざわざ来てもらうのに、話したいことは桃くんを傷つけてしまうことだから……申し訳ないな。
……ううん、決めたんだ。
わたしがちゃんと気持ちを伝えないと、桃くんに期待をさせちゃうから。
わたしにとったら桃くんはお兄ちゃんだって。
翠くんも背中を押してくれた。
わたしたちならきっと大丈夫。
ずっと一緒に仲良く暮らしてきたんだから。
それ以上になれないだけで、桃くんは大好きな家族だから……。