【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。


桃くんに見せつけるようにわたしの腰まわりを持って、自分のほうに引き寄せる。

さっき、桃くんの部屋にいるときは腕をお腹の前にまわして離さないようにしてたけど、今度は触れている位置が違う。


完全にわたしを寄せて支えてる。

藍くんが持ってる手の位置のほうに意識がいって、顔が熱くなっちゃう。



「それは俺も同じだっての……。つーか、その手どけろよ」

「引かないって言ったよね。舞彩に嫌がられるまで、譲らない」



うぅ……。

嫌じゃないけど、恥ずかしいから離してほしい……。


それに、今日こそ桃くんに伝えるって決めたんだ。

藍くんには申し訳ないけど、ちゃんと応えるためにいまは……。



「藍くん」

「ん?」

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