【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。


°


家に帰ると、翠くんと橙ちゃんが玄関まで慌てて来てくれた。



「おかえり、彩。みんなで心配してたよ」

「彩ねぇ……! 無事でよかった!」



橙ちゃんは靴下のまま玄関タイルに降りて、わたしに抱きついてくる。

甘えるようにぎゅっとしてきた。



「ごめんね、心配かけちゃって……」

「なにもなかったことがいちばんだよ! 彩ねぇが帰ってきてくれて安心した」



橙ちゃんも翠くんもありがとう……。



「まあな。見つかっても、俺が姫を連れ出しちゃうかもしれないし?」

「ほんとにね。けど、よく戻ってきたね」

「そーだなー……。俺じゃまーやを幸せにできないってわかったからな」

「えっ……?」

「ちゃんと仲直りできたんだな」


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