【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
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家に帰ると、翠くんと橙ちゃんが玄関まで慌てて来てくれた。
「おかえり、彩。みんなで心配してたよ」
「彩ねぇ……! 無事でよかった!」
橙ちゃんは靴下のまま玄関タイルに降りて、わたしに抱きついてくる。
甘えるようにぎゅっとしてきた。
「ごめんね、心配かけちゃって……」
「なにもなかったことがいちばんだよ! 彩ねぇが帰ってきてくれて安心した」
橙ちゃんも翠くんもありがとう……。
「まあな。見つかっても、俺が姫を連れ出しちゃうかもしれないし?」
「ほんとにね。けど、よく戻ってきたね」
「そーだなー……。俺じゃまーやを幸せにできないってわかったからな」
「えっ……?」
「ちゃんと仲直りできたんだな」