【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。


頭にハテナマークを浮かべる橙ちゃんと、今日の話を理解している翠くん。

桃くんに申し訳ないことしかしてないから、どんな顔してたらいいんだろう。


……わたし、ここにいてもいいのかな。



「しっかり話して、はっきりフラれた! けど、まーやと距離感は変えるつもりないよ?」

「きゃ……っ」



橙ちゃんから引き剥がして、自分のほうにわたしを寄せる桃くん。


あ、あれ?

わたし、ちゃんと自分の気持ち伝えたのにな……?


桃くんも今日の出来事をふたりに話してるはずなのにな……?



「なにそれ! 逆に吹っ切れてんじゃん!」

「長年のモヤモヤが晴れて、好きな人に気持ちを伝えられたんだぞ?

相手はどんどん可愛くなるし、一緒にいられるときに伝えないでどうする」

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