【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。


それから、わたしも覚悟を決めて返事をしなきゃ。

紫音ちゃんにも背中を押してもらえたんだ。

今度は、わたしが勇気を出す番。




°


開会式が始まって、全生徒が入場した。

気合を込めた応援団長の声に応えて、会場中がやる気に満ち溢れる。

わたしもクラス対抗の大縄跳びや、個人リレーに参加してすこしだけ点数に貢献ができて紫音ちゃんが一緒に喜んでくれた。


お昼が過ぎて後半戦になると、藍くんからメッセージがスマホに届いた。


《これから出るから見てて》


顔を上げたら、会場の前のほうで並ぶ生徒の中にアイドルオーラを放つ藍くんを見つけた。

クールな立ち姿がサマになってて、ほとんどの女の子が藍くんを見て黄色い声を上げている。


近くで見る藍くんもかっこいいけど、遠くにいてもすぐに見つけられるくらいかっこいいな……。

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