【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
レーンから外れてふたりがまっすぐわたしのほうに向かってくる……。
気づいたら、1歩早くやってきたのは桃くん。
「まーや! 俺のお題はまーやだから、着いてきて!」
「えっ……!」
「待て、桃綺」
「ぬわっ……」
桃くんが来たかと思えば、藍くんが桃くんの肩を後ろにやった。
「俺のところに来て、舞彩」
まっすぐわたしを見つめる藍くん。
ふたりとも、お題がわたし……!?
「俺が先だろ!」
「選ぶのは舞彩だ」
どちらにも勝負がかかってて、譲れないふたり。
こんな場面で、どちらかを選ぶなんて……。
「「まあや」」
ふたりが手を差し伸べて、わたしの名前を呼んだ。
「「俺を選んで」」