【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
それが書かれてて、わたしを思い浮かべてくれたんだ……!
「ちなみに、お名前は白石くんであってますね?」
「はい」
「白石くんにとって、この子は〝大切にしたい人〟でよろしいですか?」
マイクが藍くんに差し出される。
答えを待って、またドキドキ。
藍くんにとって、わたしは……。
「舞彩は、俺が一生大切にしたい女の子です」
藍くんの優しくて愛おしい声が会場に響き渡ると、注目をしていた生徒たちの歓声で学園がいっきに包まれた。
藍くんはずっと変わらない想いを持っていてくれている。
こんな人前で堂々とはっきりと。
わたしも……応えよう。
「素敵ですね〜! 私までキュンとしちゃいました。ちなみに、舞彩さんは白石くんを〝大切にしたい人〟と思われてますか?」
答えやすい質問の投げかけをしてくれたので、思い切って言葉にした。
「わたしも同じ気持ちです……っ」