【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。


そう言ってわたしが起き上がるのを手伝ってくれたのは、長男の翠くん。


翠くんが過保護なのはいつものことだけど、そこまでしなくても……!



「大丈夫だよ! ありがとう」

「ほんと?」

「うん……!」



いつもはこんなことしないのに、ほんと、どうしちゃったんだろう……?

不思議に思ってると、ツッコんだのは双子の弟の藍くん。



「翠聖。あんまりやりすぎると舞彩に嫌われるぞ」



藍くんはクールな顔であまり感情を表に出さないけれど、家族のことをいちばんに考えてくれてるお兄ちゃん。

わたしが少し困ったのに気づいていってくれたのかな?



「それはないよ。彩が“俺たち”をそんな風に思うなんて」

「……いや、俺も一緒にするなよ」

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