【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。


これからは後ろめいた気持ちもなく伝えられるんだ。



「おっと! まさかの展開ですね! カップル成立ということでおめでとうございます〜!」



実行委員さんがマイクを持ちながら拍手をして、我に返った。



「きゃーっ! 藍都先輩に彼女!?」

「あの子って双子王子の妹じゃないの? ワケあり!?」

「美男美女とか尊すぎる〜!」



周りの観客席に座る生徒たちの注目の的で、また盛り上がる歓声が広がる。


嬉しさのあまり、ここが会場だってまた忘れてた……!

恥ずかしいよ……っ。


声が出ないままワタワタして藍くんを見たら、「任せて」と言って実行委員さんからマイクを預かった。



「みなさんに、ここでひとつ発表させてください」

< 300 / 351 >

この作品をシェア

pagetop