【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
甘い時間の続き
藍くんと校舎裏に来て、人目のないところで抱きしめられた。
「言葉にしても信じられない。舞彩が俺の彼女なんて」
藍くんの体温をすぐそばで感じてるのに、わたしもまだ夢みたいで実感を持てないよ。
それでも、これが本当の出来事なんだよね。
「えへへ。両想い……だね」
好きな人と気持ちが通じ合えるのなんて奇跡って言われてるけど、こんなに近くにいて、こんなに素敵な藍くんと同じ気持ちなんて……。
嬉しくて頬が緩みっぱなし。
「っ……。なにそれ、可愛すぎ。もう我慢できないんだけど……」
「えっ……!」
「……けど、さすがに俺だけの想いでするわけにもいかないから」
「する……って?」
首をかしげて聞くと、藍くんが頬をほんのり赤らめて目をそらした。
「キス、とか」