【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
「……!」
そ、そうだよね。
好きな人同士って言ったら……そういうことするよね。
「藍くんはしたいの……?」
「したいよ。本当はいますぐにでも。けど、ちゃんと舞彩の気持ちとペースに合わせたい。焦ることじゃないから」
藍くんはずっとわたしに合わせてくれてる。
告白の返事もすごく待たせちゃったのに、変わらず大事に想ってくれて……。
そういうのも、あんまり待たせすぎないように、わたしが覚悟を決めなきゃ……っ。
「こ、後夜祭は?」
「え……?」
「家に帰る前に、ちょっとだけ……一緒にいたり、とか」
ふたりきりになれるのはそのくらいの時間だと思うから……。
「舞彩は俺をハマらせるのが上手いね」
「うん……?」
「いいよ。後夜祭で、ふたりきりになろっか」