【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
藍くんとデートしたときは、ずっと藍くんのことを考えてた。
あのときは桃くんの告白の返事もあったから、完全ではなかったけど……。
いまは藍くんでいっぱい。
「……じゃあ、ふたりで旅行に行こ」
「えっ!」
わたしより上回った提案にびっくり。
旅行……?
「それなら、周りを気にしなくていいし、舞彩との時間がいっぱいとれる」
たしかに、藍くんの言うとおり。
朝から次の日まで、藍くんと一緒にいられるんだ。
「うん……っ」
「よし、決まり。さっそく場所決めよっか」
藍くんがわたしの手をとってソファーまで連れていってくれる。
先に座ると、手を広げてくれた。
「舞彩、おいで」
甘く招かれて藍くんの前に座る。
包まれながらスマホを一緒に見て旅行の計画を立てた。
藍くんと旅行……楽しみだなっ。