【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
「えぇっ……!」
目で……!?
わたし、そんな熱い眼差しで藍くんを見てたのかな……っ。
無意識だから恥ずかしいよ……。
「大好きな彼と付き合えてよかったね。また進展あったら教えてね!」
紫音ちゃんはずっとニコニコ笑ってくれてる。
進展……かぁ。
いちおう、旅行のことは伝えておこうかな……?
「あのね、今度、藍くんと旅行に行くことになって……」
「……えっ。ふたりで?」
驚く紫音ちゃんに、コクコクとうなづいた。
「そ、それって舞彩から誘ったの!?」
箸を置いて前のめりで聞いてくる紫音ちゃん。
そんな、重大ごとみたいに……!
「ううん。藍くんから……」
あれ? でも、お出かけの話はわたしからしたから、わたしが誘ったことになる……?