【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
桃くんは首を横に振って頭を抱えた。
今日の桃くんと翠くんはわたしのわからないことばかりを話す。
ふたりは理解してるみたいだけど……。
「ムッツリって……?」
「……教えていいの? それも」
「もう言っちゃったし、藍の考えてることくらいはいいんじゃないか? 彩にも藍を男として見てほしいし」
「付き合ったら全力でまーやの味方なんだな。俺は複雑だよ」
「ほら、彩が待ってるよ」
目をぱちくりさせながら桃くんを見たら、答えてくれた。
「普段はクールな顔してまーやと話してるけど、頭の中ではまーやをめちゃくちゃにしたいって思ってること」
「えっ……!」
めちゃくちゃ……?!
藍くんがそんなことを考えてるなんて思えない……っ。
あれ……?
前に〝我慢してる〟とか〝抑えてる〟とか、後夜祭のときは〝止まってあげられない〟って言われて、すごくいっぱい甘いことされたっけ……!
「ちなみに、キスはしたの?」