【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
桃くんに聞かれてハッとなる。
う……。
答えて……いいかな。
隠しごとができないわたしは、下を向きながら素直にコクッとうなづいた。
「だよなぁ。帰ってきたときのあの顔、勝ち組だった」
「藍って決めたら即行動するよな」
そうだったんだ……。
たしかに、いままでじゃ考えられないくらい、恋人っぽかった……。
「あと、兄さんからひとつ伝えておこうかな」
「うん……?」
人差し指を立てた翠くんがこっそり教えてくれた。
「藍って甘えられると弱いから、意外な一面が見れるかも」
「えっ……!」
「頑張って、彩」
意外な一面ってなに……!
いままで見たことがない藍くんってこと……?
すごく気になる……!