【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。


°


ついにやってきた、藍くんと旅行当日。

部屋の前で待ち合わせをして早めに向かうと、藍くんが黒いリュックを背負ってすでに待っててくれていた。


藍くん、いつも準備早いな。



「お待たせ、藍くん」



スーツケースを持ち上げて藍くんと合流する。

そしたら、優しく微笑んでくれた。



「今日も可愛い」

「……っ」



朝から甘すぎる。

そんなこと言われたら照れるよ……っ。


恥ずかしくて顔を隠すために下を向いたら、おでこに触れるくらいのキスをしてくれた。



「えっ……!」



思わず顔を上げると、甘えるように見つめられる。



「恥ずかしがらないで、俺を見て?」

< 328 / 351 >

この作品をシェア

pagetop