【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
そ、そんな……!
藍くんが彼氏になってから、ひとつひとつの行動も言葉もかっこよく見えて、ドキドキしちゃうんだもん。
でも、せっかくふたりでいるんだから、逃げてばっかりじゃ良くないよね……。
「うん……。頑張るね」
「ありがと、舞彩」
にっこり笑ってくれる藍くんは心から嬉しそうにしてくれるから、わたしの心もくすぐったくなる。
どんどん好きが増えちゃうよ……。
新幹線に乗る前に駅のトイレに寄った。
ちょっとだけ混んでいて、急いで身支度を整えてから藍くんのところに向かう。
だけど、見慣れない光景に胸がザワッとした。
藍くんが……知らない女の人に囲まれてる!
しかも、ふたりとも美人さん……。
「キミ、なにかのモデルやってる? ちょーかっこいいね!」
「よかったらお姉さんたちと遊ばない? ごちそーするよ」